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【組織について】寓話「樽の中のワイン」の教訓

こんにちは!

今日は寓話の「樽の中のワイン」という話とそこから学べることを紹介します。

樽の中のワイン

山奥のユダヤ人の村に新しいユダヤ教の宗教指導者が着任することになりました。

村人たちは指導者が着任する日に宴を開くことにしました。

宴の会場に樽を用意し、前日までに村人それぞれが酒を樽の中に注ぎ入れておくことにしました。

当日までに樽はいっぱいになりました。

しかし、どうしたことか樽から注いだ液体は全く酒の味がしません。

それはまるで水のようです。

みんなは戸惑いはじめ、静寂が立ち込めました。

しばらくして隅にいた貧しい村人が立ち上がっていいました。

「みなさんに告白します。実はみんなが酒を注ぎ入れるだろうから、私が1人分ぐらい水を入れたって誰にもわからないだろう。そう思ったんです。」

間髪を入れず、別の男が立ち上がりました。

「実は俺も同じことを。」

その後、次々に私もです、俺もです、と言いだし、とうとう村人全員が同じことをしていたことがわかったのです。

「自分ひとりくらい」がチームを壊す

自分ひとりぐらいサボっても、が広がると組織は崩壊するということです。

この話から学べることを3 つ紹介します。

①一つ目は「しくみを責めろ」です。

トヨタ生産方式の言葉で、「人を責めるな、しくみを責めろ」というものがあります。

村人がワインを樽に入れる前に、人が確認するしくみがあれば樽が水にはならなかったはずです。

②二つ目は、「人は集団になると手を抜く」ということです。

心理学で「社会的手抜き」というものがあります。これは人は集団になると手を抜き一人で作業するよりも発揮する力が減少するというものです。

一つの樽にワインを入れるのではなく、例えば村人が百人なら、十人チームになり、それぞれがそのチームの樽にワインを入れ、最終的に十個の樽で宴をすれば水の樽はなかったはずです。

③三つ目は「目標とモチベーション」です。

村人みんなのモチベーションが高く、この宴を良いものにして成功させるという目標があれば誰一人として水を入れる人は、いなかったはずです。

この寓話の教訓を活かして強い組織を作っていきましょう。

最後まで見ていただきありがとうございました。

それではまた明日!