こんにちはー!
今回は中耕、追肥、土寄せの役割について解説していきます。
中耕
中耕とは、栽培中にうね間や株間の土の表面を浅く耕すことです。
中耕により、主に除草、土の通気性や保水性の改善などの効果を得ることができます。
また、土の中に新鮮な空気を入れると、土壌微生物の活性が高まり、土がふかふかになることで根も発達し野菜の育ちがよくなります。
しかし、中耕では根を切らないように注意が必要です。
また、同時に茎葉を傷つけないようにすることも大切です。
追肥
追肥とは、作物の生育中に足りなくなる栄養を追加で供給する肥料のことをいいます。
また、追肥はタイミングによって肥料の種類を変えます。
寒肥
寒肥とは12〜2月の寒期に、休眠中の植物にする追肥のことを言い、来春の生育期の成長をよくする役割があります。
休眠中は植物の生育は緩慢になるので、緩効性の肥料がいいとされています。
礼肥
開花終わりの多年草や果樹にする追肥のことで、開花によって消耗した体力を回復する役割があります。すぐに養分を供給させたいので、速効性の化成肥料が向いています。
芽出し肥
新芽が生える2月下旬〜3月に、樹木や多年草などにする追肥のことです。春によく芽が生えるよう、速効性の化成肥料が向いています。
育てる作物によって、栄養の必要量や、追肥のタイミングは異なります。その作物にあった育て方をするのが一番いい方法です。
土寄せ
土寄せとは、野菜の生長にあわせて株元に土を寄せ集めることです。
多くの場合、中耕は追肥と土寄せを兼ねた作業になります。
土寄せは、周囲の土を株元に寄せることで株がふらつき、倒れるのを防ぎます。
また、雑草が生えるのを防ぐ効果があります。
追肥後は施した肥料の上から土をかけ、土を株元に寄せて、肥料が流れ出るのを防ぎます。
まとめ
中耕、追肥、土寄せは作物を育てるのに重要な作業です。
コマツナなどの葉菜類やダイコンなどの根菜類は、発芽して本葉が3枚出るまでの間に除草を兼ねて株間を中耕すると、初期生育を促すことができます。
また、ブロッコリー、白ネギ、エダマメ、サトイモ、ジャガイモ、ナス、ピーマンは、栽培途中で中耕、追肥、土寄せを数回行うと育ちがよくなります。
これらの作物を育てる場合は、その作物にあったやり方で中耕、追肥、土寄せをぜひしてみてください。
最後まで見ていただきありがとうございました。