こんにちはー!
今回は、先日「【肥料の3要素】窒素、リン酸、カリウムの役割を解説!」という記事を書いたのですが、それの続きの記事を書いていきます。
前回のおさらいですが、肥料には比較的多量に必要な要素が9つあり、このうち、炭素、水素、酸素は空気中や水から供給されます。
残りの6つの要素は、肥料が必要です。
その6つのうちの窒素、リン酸、カリウムは、作物を育てるのに必要な量は多く、肥料として与えるとその効果は大きくなります。
したがってこれらの窒素、リン酸、カリウムは、肥料の3要素と呼ばれているのです。
この窒素、リン酸、カリウムの役割を前回の記事で解説しました。
今回は、残りの3つの要素、カルシウム、マグネシウム、イオウについて役割について解説していきます。
カルシウム(石灰)
カルシウムは、窒素、リン酸、カリウムの3要素とともに、肥料の4要素といわれるほど重要な要素です。
作物の分裂組織、特に根の先端の生育に欠かせない栄養で根の成長を促します。
また、細胞と細胞の結びつきを強くし、病気に掛かりにくくなります。
しかし、カリウムが過剰な土壌では、カルシウムの吸収が抑えられやすくなるので注意が必要です。
カルシウムはアルカリ性のため、酸性の土壌を中和させる働きもあります。
マグネシウム(苦土)
マグネシウムは、葉緑素を構成する栄養で、作物の多様な酵素の活性化を促します。
こちらが土壌中に不足すると、葉脈近くから黄化症状がでてきます。
マグネシウムも、カリウムが過剰な土壌では、吸収が抑えられやすくなるので注意が必要です。
イオウ
イオウは、作物にとってリン酸並に多くの量が必要で、イオウが不足すると、作物は軟弱になり病気にかかりやすくなります。
日本の土壌では一般に、天然のイオウが多いので、施肥は考えなくても良いとされてきました。
しかし近年では、窒素、リン酸、カリウムの配合量が多く、イオウが少ない化成肥料を使い続けるケースが増えたので、イオウ不足が知らない間に広がっている可能性があると言われています。
以上が残りの3要素、カルシウム、マグネシウム、イオウの役割になります。
次回はそのほかの微量要素についても解説していきます。
最後まで見ていただきありがとうございました。